26Apr
物理フォーマットとは、「低レベルフォーマット」とも呼ばれ、磁気ディスクのセクター配置をすべてやりかえることで、これをディスク全領域にわたって行ないますので、非常に時間が掛かります。
物理フォーマットされたディスクの内容はすべて初期化され、これまであったデータは消滅してしまいます。
市販のハードディスクやMO、DVDなどの大容量の記憶媒体は物理フォーマットされていますが、フロッピーディスクだけはフォーマットされていませんので、使用前にはフォーマットする必要があります。
あとで後悔する前に知っておきたい!
まだ20世紀の時には、記憶媒体は、ほとんどがフロッピーディスクで、パソコンにフロッピーディスクの読み書き装置と、フォーマットできる仕組みがあって、ごく簡単に物理フォーマットをしていました。
でも、記憶容量は数メガバイトの小容量のもので、近頃のように数十ギガバイトなどのMOやDVDのような記憶媒体は、夢のようなものと感じていました。
しかし、現在のように音声や画像を、実時間でコンピュータ間でも転送できるようになって、膨大なデータやプログラムを短時間で扱うのですから、記憶容量の大きな、しかも、高速でデータをハンドリングできる、ハードディスクが主流となってしまいました。
でも、ハードディスク自体が超精密な構造となりましたので、個人の持つパソコンで物理フォーマットを行なうには、あまりにも長い時間と、ハードディスク破損の危険性がありますので、以前のように物理フォーマットをする機能はパソコンにありません。
仮に、物理フォーマットが出来たとしても、これまでの残留磁気を完全に無くすには、最小限3回の物理フォーマットを繰り返さなければならないと言われています。
若し、データを完全に消滅する事が目的の物理フォーマットならば、プラッタを粉砕する事によってデータ消滅ができます。
以上のように、ハードディスクの物理フォーマットは大変なことですから、最近の価格からすれば、新しく買う方が良い方法ではないでしょうか。