29Mar
コンピュータ関連技術の発展は急激なもので、ハードウエアの発達につれて、ソフトウエアもこれに追従しなければなりません。
ハードディスクのファイル管理システムがよい例で、パソコンのメモリー容量の急増に伴って、古いソフトでは処理できなくなって、どんどん大容量に対応するものとなり、また、機能も大幅に拡大しています。
ウィンドウズ系の場合は、FAT(File Allocation Table) と、NTFS(NT File System)の2系統が使われています。
あとで後悔する前に知っておきたい!
FAT
もともと、MS-DOSのファイル管理システムに使われていたものですが、その後広くウィンドウズ3.1や9Xなどに採用されています。
FATでは、ディスクを「クラスタ」と言う単位に分割し、データの容量によって、このクラスタを何個か割り当ててファイルを構成します。
そして、ファイルを構成しているクラスタの情報をFATで管理します。
クラスタのサイズが大きくなれば、全クラスタの数は少なくなり、管理面では楽になりますが、1バイトでもクラスタが1個必要になります。
ですから、クラスタのサイズが大きすぎると、ディスクの使用効率が悪くなります。
従って、適切なクラスタのサイズとする事は大切な事です。
FATには、12、16,32、のタイプがあり、それぞれ 2の12乗、16乗、32乗個のクラスタに分割し管理ができます。
NTFS
ウィンドウズNT系パソコンのOS用に作ったファイル管理システムです。
パソコンの記憶容量が大きくなってきたため、FATでは対応できないと分かり、大容量用に開発し、信頼性、機能性 がFATに比べて大きく向上しています。
複数の使用者ごとにアクセス権の設定ができるACL(Access Control List)や、ファイルの作成中に停電があっても、データが無くならないジャーナリングファイルシステムや、ファイルやフォルダを暗号化するEFS(暗号化ファイルシステム)などが代表的なものです。
NTFSの問題点は、これがウィンドウズNT系のパソコン用に開発されていますので、ウィンドウズ9X系やマッキントッシュやユニックス系からのアクセスは、困難で制限を受けると言う点です。
ちなみにマック系はHFS+というファイルシステムです。
ですから外付けで使用するディスクなどは、NTFSとFATを混在させている状況です。